
ニュージーランドでは、政府・民間企業・学校のスポンサーの下で、若者の起業をサポートするYoung Enterpriseという組織があります。この枠組みを利用して、北島東海岸にあるHastingsという町にあるあトリック系高校St. John’s Collegeの学生たちが地域の刑務所にいる17-19歳で、6か月から終身刑を受刑している若者たちとパートナーシップを組んで、BRUTHASという会社を立ち上げました。
プロジェクトを発足してから六か月の間、学生たちは定期的に刑務所に足を運び、受刑中のビジネスパートーに会い、すでに商品のデザインもほぼ決定しています。
学校の校長によると、当初は学生もその家族も緊張していましたが、今は普通に挨拶を交わしたり、ホンギ(注:おでこと鼻をくっつけてするマオリ族伝統の挨拶)するようになったそうです。
ニュージーランド原生のリムの木を使って、組み合わせるとマオリ伝統のカヌーWakaのシンボルとなる食器皿のデザインがすでに完成しており、商品名は”Just Board”に決められています。
このプロジェクトは、受刑中の若者に新しい形で希望を与えることで注目が集まっています。
将来的に起業家を目指したいとBRUTHASに所属する塀の中にいる若者もいます。
BUTHASの商品”Just Board”によるすべての収益が、チャリティーやコミュニティープロジェクト、または、学校と刑務所が共同で立ち上げるほかのプロジェクトに寄付されることになっています。
なかなか素晴らしい取り組みですね。