ニュージーランドは豊かな自然と質の高い教育が魅力の国で、留学にはとてもおすすめの国です。
しかし、ニュージーランドに関する情報は他の国と比較して少なく、「ニュージーランドへの留学に興味はあるけど実際どんな国なんだろう」「具体的にどのような留学生活が送れるのか」「費用やビザのことはよくわからない」とお考えの方も多いではないでしょうか。
この記事では、ニュージーランド留学の基本情報から、メリット・デメリット、そして具体的な費用やビザの種類まで丁寧に解説します。
目次
ニュージーランド留学とは?国の特徴と基本情報
ニュージーランドは、雄大な自然と都市機能が融合した、日本とは異なる魅力を持つ国です。
質の高い教育と安全で穏やかな環境が特徴で、留学先としても適しています。
| 首都 | ウェリントン |
|---|---|
| 最大都市 | オークランド |
| 公用語 | 英語、マオリ語、ニュージーランド手話 |
| 人口 | 約536万人(2024年時点) |
| 通貨 | ニュージーランド・ドル(NZ$)(NZ$1=90円程度) |
| 時差 | 日本との時差は+4時間(サマータイム)、+3時間(通常時) |
| 気候 | 年間を通じて温暖で過ごしやすい。ただし、一日の中での気温差や天気の変化が大きい。 |
ニュージーランド留学 13のメリット
ニュージーランド留学は、学習面だけでなく、生活面や精神面においても多くのメリットがあります。ここでは、特に重要な13のメリットをご紹介します。
メリット1:留学生を守る法律がある安心の環境
ニュージーランドは、留学生を保護する国際的に珍しい法律「Code of Practice for the Pastoral Care of International Students」を定めています。
この法律により、学校や教育機関は留学生に対して、学習サポートはもちろん、健康や福祉、安全面まで手厚いケアを提供することが義務付けられています。
そのため、留学生は安心して学業に集中できます。
メリット2:観光ビザでも公的サポートを受けることができる
ニュージーランドに滞在している人は、たとえ観光ビザであっても、政府機関であるACC(Accident Compensation Corporation)のサポートを受けることができます。これにより、万が一、事故や怪我で負傷した場合でも、治療費の補助を受けることができ、安心して生活できます。
海外旅行保険に入っていれば、海外旅行保険の保証もプラスで受けられる場合があります。
また、小さなお子様と一緒に留学する場合、ECE(Early Childhood Education)の費用負担が一部補助される制度もあり、子育て世帯にも優しい環境です。
メリット3:治安が良く安心して学べる
ニュージーランドは、世界的に見ても治安の良い国として知られています。犯罪率が低く、国民も穏やかで親切な人が多いのが特徴です。
特に主要都市のオークランドやウェリントン、クライストチャーチなどは、夜間でも比較的安心して歩くことができ、初めての海外生活でも心配が少ないでしょう。
ただし、日本と同様に、人通りの少ない道などを夜間に1人で歩くのは避けることをお勧めします。
メリット4:移民が多く、多文化な環境
ニュージーランドは移民が多く、多様な文化が共存しているため、外国から来た人々を受け入れることに慣れています。
アジア系、ヨーロッパ系、太平洋諸島の人々など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が生活しており、留学生も自然に受け入れられやすい環境です。
また、異文化理解を深め、グローバルな視野を養うのにも適しています。
メリット5:質の高い教育と手厚い学習サポート
ニュージーランドの教育システムは、世界的に高い評価を得ており、特に学生の主体性を育むことに重点が置かれています。
実践的な課題やプロジェクトを通じた学習が多く、学生が自ら考えて行動する力を伸ばすことができます。
また、少人数制のクラスが多く、先生との距離が近いため、質問や相談がしやすく、留学生一人ひとりへのサポートも手厚いのが特徴です。
自分のペースで学力を伸ばしながら、グローバル社会で通用する自立心を身につけられる環境です。
メリット6:フレンドリーな国民性で溶け込みやすい
ニュージーランドの人々は「Kiwi(キウイ)」と呼ばれ、おおらかでフレンドリーな国民性を持っています。
初対面の人でも気軽に話しかけてくれる人が多いため、現地の生活にスムーズに溶け込みやすいでしょう。
メリット7:都市と自然のバランスが良い
ニュージーランドは、オークランドのような都市から、クイーンズタウンのような雄大な自然が感じられる街まで、さまざまな地域が融合しています。
都市にいながらも、少し足を伸ばせば、ビーチや森林、山々が広がっており、留学生活を送りながら気軽に自然の中でリフレッシュをすることができます。
メリット8:自然を満喫できるアクティビティが豊富
ニュージーランドはバンジージャンプやスカイダイビング、カヌー、ハイキング、スキーなど、四季を通じて色々なアクティビティを楽しむことができます。
日本ではなかなか見ることのできない景色を楽しむことができるのも魅力です。
メリット9:年間を通して穏やかな気候
ニュージーランドの北島は、年間を通して温暖で穏やかな気候が特徴です。
日本のような厳しい冬や蒸し暑い夏はなく、比較的過ごしやすい気候です。ただし、地域や日によって気温差が大きくなることがあるため、重ね着できる服装の準備が大切です。
メリット10:英語圏の中では留学費用が比較的安い
ニュージーランドは、アメリカ、イギリス、オーストラリアやカナダなどの他の主要な英語圏の国に比べて、留学費用が比較的安い傾向にあります。ビザや学費、生活費が抑えられるため、予算が限られている人でも留学の選択肢に入れやすいのが大きなメリットです。
また、学生ビザやワーキングホリデービザの発給数に上限がなく、教育省も2027年までに留学生の数を2倍に増やすという目標を掲げているほど、留学生の受け入れに前向きな点も特徴です。
メリット11:学生ビザで就労が認められている
ニュージーランドの学生ビザを持っている場合、特定の条件を満たせば就労が認められています。
留学中にアルバイトをして生活費を補うことができるだけでなく、働きながら現地の文化や人々と触れ合うことで、より実践的な英語力も身につけることができます。
2025年11月3日以降に発給される学生ビザでは、条件を満たせば週25時間の就労とホリデー期間はフルタイムの就労が許可されます。
メリット12:日本との時差が少なく、家族と連絡を取りやすい
日本とニュージーランドの時差はわずか3時間(サマータイム中は4時間)です。
他の欧米諸国と比べて時差が少ないため、日本の家族や友人と連絡を取りやすいです。何かあった時でも、気軽に連絡を取れるので安心です。
メリット13:【高校留学】ニュージーランドや日本の大学進学がスムーズ
ニュージーランドの高校から現地の大学に進学する場合、日本のような一斉受験はなく、高校での成績や英語力などが総合的に評価されるため、スムーズな進学が可能です。
また、日本の大学を受験する際も、条件を満たせば帰国生入試やAO入試の枠を狙うことができるため、一般入試とは異なるルートで進学のチャンスを広げることができ、留学経験を活かした進路選択が可能になります。
ニュージーランド留学のデメリットと対策
魅力的なニュージーランド留学ですが、いくつかのデメリットも存在します。事前に知っておくことで、より充実した留学生活を送ることができます。
デメリット1:紫外線が非常に強い
ニュージーランドは紫外線が日本の7倍も強いと言われています。特に夏場は日差しが非常に強く、日焼けや皮膚トラブルに繋がりやすいので注意が必要です。
日焼け止めクリームの常時使用、サングラスや帽子を着用する、そして日中の炎天下での活動を避けることが重要です。
デメリット2:日本に比べて都会的な遊びは少ない
ニュージーランドは自然豊かな国である反面、日本のような大規模なテーマパークやショッピングモール、深夜まで営業しているような都会的な娯楽施設は少ないです。
エンターテイメントは主にアウトドアアクティビティやカフェ巡り、バーでの交流が中心となります。自然の中で落ち着いた生活を送りたい人には向いていますが、大都会のような刺激を求める方には物足りなく感じるかもしれません。
デメリット3:物価が高く、為替の影響も受けやすい
ニュージーランドの物価は、日本と比べるとやや高い傾向にあります。特に食料品や外食費、家賃などは高めです。
自炊を心がけるなど、日頃から節約を意識することが大切です。
デメリット4:一日の気温差が大きく、天気が変わりやすい
ニュージーランドでは、一日の中で天気が目まぐるしく変わることがあり、「四季が一日にある」と言われるほどです。
朝は晴れていても午後に雨が降ったり、気温が急激に下がったりすることがよくあります。このため、服装は重ね着できるものが必須となります。
ニュージーランド留学にかかる費用の目安
ニュージーランド留学にかかる費用は、留学の期間や目的によって異なります。
留学期間別の費用目安
語学留学1ヵ月の場合
1ヵ月間の語学留学の場合、費用は学校の種類や滞在方法によって異なりますが、一般的には40万円〜70万円程度が目安となります。
内訳としては、学費(約10万円〜20万円)、航空券代(約10万円〜15万円)、滞在費(ホームステイで約15万円〜20万円)、その他生活費(約5万円〜10万円)などです。
大学留学3年間の場合
3年間の大学留学の場合、総費用は1,000万円以上かかることが一般的です。これは、学費が年間300万円以上と高額になるためです。
さらに、滞在費や生活費、保険料なども考慮する必要があります。大学留学は長期的な計画と十分な資金が必要となりますが、学士号取得という大きな目標を達成することができます。
【補足情報】ニュージーランドの大学院で修士号(マスター)を取得する場合、留学費用はかかりますが、その後の居住権(Skilled Migrant Category (SMC) Resident visa)申請において有利になる可能性があります。
これまでの制度では、修士号を取得しても、居住権申請に必要なポイント(6ポイント)を満たすには、さらに卒業後1年間の就労が必要でした。
しかし、2026年8月以降(予定)は、ニュージーランド国内で修士号を取得することで、卒業時に必要な6ポイントが満たされる見込みです。これにより、居住権申請までの期間を大幅に短縮できる可能性があります。キャリアチェンジや海外移住を視野に入れている方は、修士号取得を目指す大学院留学も選択肢に入れるといいでしょう。
留学費用を抑えるポイント
留学費用を抑えるには、以下の点を意識するようにしましょう。
- 為替レートを意識して円安のタイミングでの送金を避ける
- 航空券や語学学校を早めに予約する
:特に語学学校の授業料は、毎年8月〜12月ごろに翌年以降の料金が発表され、値上がりするケースが多く見られます。値上がり前に申し込めば、翌年の留学であっても現行料金が適用される場合もあるため、留学費用を抑えられる可能性があります。※語学学校によって料金適用ルールは異なります。 - 自炊をしたり、徒歩や公共交通機関を利用するなど、節約を心がける
- 奨学金制度を利用する
これらのポイントを押さえておくことで、費用を抑えながらも充実した留学生活を送ることができます。
ニュージーランド留学はこんな人におすすめ
ニュージーランドの留学は特に下記のような方におすすめです。
- 定番の国も魅力的だけど、自分らしい留学経験を求める方
- 留学費用をおさえながら英語圏に留学したい方
- 自然の中で過ごしながら学びたい方
- 落ち着いた環境で自分のペースで勉強したい方
- 様々な国籍の人と触れ合う中で、グローバルな視点を身につけたい方
- 治安が良いところで、安心して海外生活を送りたい方
目的別に見る!ニュージーランド留学の種類
留学にはさまざまな種類があり、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、主な留学の種類をご紹介します。
英語力向上を目指すなら「語学学校」
語学学校での留学は、英語力向上を目的とする最も一般的な留学スタイルです。初心者から上級者までレベルに応じたクラスが用意されており、短期間から長期間まで、自分のペースで学ぶことができます。
また、学校によってはIELTSなどの国際的な試験対策コースに加え、大学進学に有利なNZCEL(New Zealand Certificate in English Language)というコースや、ビジネスシーンで活かせるBusiness Englishコースなど、目的に合わせた多様なコースが充実しています。
語学力と専門性を高める「大学・ポリテクニック留学」
大学やポリテクニックへの留学は、学士号や専門的な資格を取得し、キャリアアップを目指す人におすすめです。ニュージーランドの大学は実践的な教育に力を入れており、専門分野の知識とスキルを身につけることができます。
グローバルな視野を養う「中学・高校留学」
中学・高校留学は、国際的な視野を養いながら、自立心や高い英語力を獲得したい人におすすめです。現地の学校に通うことで、現地の生徒と同じ授業を受け、文化や習慣に深く触れることができます。
Gina & Partnersではその他の留学もご相談いただけます
Gina & Partnersでは、上記以外にも、小学校留学やインターンシップ、親子留学など、さまざまな種類の留学プランをご用意しております。
お客様一人ひとりの目的や希望に合わせて、最適なプランをご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
ニュージーランド留学で必要なビザの種類と申請方法
ニュージーランドに留学する際には、滞在期間や目的によって必要なビザの種類が異なります。G&Pにはニュージーランド政府認定の移民アドバイザーが2名在籍しているため、最新情報に基づいて、お客様の留学プランにあわせた正確なビザサポートを提供できます。
3ヵ月以上の留学に必要な「学生ビザ」
3ヵ月以上学校に通う場合は、学生ビザ(Student Visa)の取得が必要です。学生ビザは、認定された教育機関やコースへの入学が前提となります。
申請には、学校からの入学許可証や財政証明、パスポートなどが必要となり、オンラインで申請できます。
短期留学(3ヵ月未満)ならビザは不要!「NZeTA」
3ヵ月未満の短期留学の場合、学生ビザは不要です。
ただし、事前に電子渡航認証「NZeTA」(New Zealand Electronic Travel Authority)の取得が義務付けられています。NZeTAはオンラインで簡単に申請でき、一度取得すれば2年間有効です。
「ワーキングホリデービザ」でも学校に通える
ニュージーランドのワーキングホリデービザ(Working Holiday Visa)は、日本国籍をお持ちの場合、最長12ヵ月間の滞在ができ、その間に最長6ヵ月まで語学学校に通うことができます。
仕事をしながら英語を学びたい人や、色々な経験をしたい人におすすめです。
まとめ:ニュージーランド留学ならG&Pにお任せください
ニュージーランドは、大自然、質の高い教育、安心の治安、そしてフレンドリーな国民性など、他の国にはない魅力がたくさんあります。
G&Pでは、留学前の準備から現地での生活まで一貫してサポートしています。
語学留学はもちろん、高校・大学進学の相談やビザ手続きもお任せいただけます。ぜひお気軽にご相談ください。
ニュージーランド留学に関するよくある質問
- Q ニュージーランド留学のメリットにはどのようなものがありますか?
-
A
ニュージーランド留学には、質の高い教育、治安の良さ、フレンドリーな国民性、豊かな自然、そして他の英語圏の国に比べて留学費用が安いなど、多くのメリットがあります。
留学生を保護する法律があるため、安心して学習に集中できる環境も整っています。 - Q ニュージーランド英語にはなまりや癖はありますか?
- A ニュージーランド英語は「Kiwi English」と呼ばれ、イギリス英語に近い発音が特徴ですが、独自のアクセントや言い回しもあります。
- Q ニュージーランド留学中にアルバイトをすることはできますか?
- A はい、学生ビザを取得し、一定の条件を満たせば、週20時間までの就労が認められています(2025年11月からは25時間)。アルバイトを通して生活費を補いながら、実践的な英語力を身につけることができます。
- Q 学生ビザなしで留学できるのはどのくらいの期間ですか?
- A 学生ビザなしで留学できるのは、最長3ヵ月です。この場合、渡航前に電子渡航認証「NZeTA」を取得する必要があります。3ヵ月以上学校に通う場合は、学生ビザの申請が必須となります。
- Q ニュージーランド留学の主な種類には何がありますか?
-
A
ニュージーランド留学の主な種類には、英語力向上を目的とした「語学留学」、専門的な知識を学ぶ「大学・専門留学」、そして若いうちからグローバルな視野を養う「中学・高校留学」などがあります。
G&Pでは留学プログラムだけでなく、有給インターンシップのプログラムもございますので、ぜひお問い合わせください。