ニュージーランドの高校の教育システムと大学進学

ニュージーランドの高校の種類

ニュージーランドでは私立高校はあまり多くなく、ほとんどが公立高校です。地元の生徒たちは、住んでいる地区によって通う高校が決まる「学区制」となっています。私立高校は公立高校に比べると授業料が2倍〜3倍になりますので、留学先としては公立高校を選ぶご家庭様の方が多くなっています。

また、私立と公立の中間と言える「公私立(Integrated school)」という種類の学校も存在します。公私立は、基本的にキリスト教系の学校で、創設時は私立として始まったものの政府からの援助も受けている点で公立とも言えるタイプの学校です。設備は私立並みに充実していながら授業料は私立よりはるかに安く、留学先として人気があります。
ニュージーランドの高校留学費用

ニュージーランドの学年と年齢

ニュージーランドの学校では、基本的に入学する学年は生年月日によって決まります。ニュージーランドのセカンダリースクール(日本の高等学校にあたる教育)は5年間で、日本の中学2年生から高校3年生までの学年がセカンダリースクールに該当します。

<セカンダリースクール(高校5年間)の年齢と学年>

年齢日本の学年NZの学年
13歳中学2年Year 9
14歳中学3年Year 10
15歳高校1年Year 11
16歳高校2年Year 12
17歳高校3年Year 13

留学生の場合は、主に英語の壁を理由に学年を1つ下げて入学することも多いです。
例えば、年齢的には日本の高校2年生の人でも、Year 11として入学するというのはよくあることです。
また、Year 13はカリキュラム上、セカンダリースクールの「総仕上げの年」であることから、年齢が日本の高校3年生の人が留学生としていきなりYear 13として入学できるということはほとんどなく、学年を下げての入学となります。

入学学年の最終的な判断は、志望者の日本の成績や英語力に基づいて、現地校が総合的に審査します。

ニュージーランドの高校は単位制

ニュージーランドの高校ではYear 11の学年から「NCEA」と呼ばれる政府が定めるカリキュラムの下、単位を取得していく制度になっています。
Year 11では、ほとんどの高校で数学と理科とESOL(留学生向けの英語クラス)が必修科目となり、それ以外の4〜5科目は選択科目です。
Year 12、Year 13と学年が進むに連れて、選択できる科目数は増えて行き、自由度が上がって行きます。

また、自分が選択した科目の教室に、自分で移動をして授業を受けに行くスタイルですので、1つの教室に毎回違う先生がやってくる日本の高校とは大きく異なります。

高校によっては「卒業するには合計◯◯単位以上取得していること」など、卒業で必要になる単位数が規定されていることもありますし、NZ現地の大学に進学する人は規定の単位取得が必須ですので、生徒たちは単位を取れるように一生懸命勉強しています。

ニュージーランドには「入学試験」がない!?


日本では、高校や大学などに入学するには入学試験があるのが一般的ですが、ニュージーランドではこのような入試制度はなく、基本的に全て書類審査になります。
そのため、ニュージーランド現地の高校への入学の可否は、これまでの日本の学校の成績表(過去2年間の最新の成績表で出席率が明記されたもの)、そして現在の英語力(英検やTOEIC、IELTS等のスコア)によって審査されます。
高校によっては、英語力をチェックするためにオンラインで面接が実施される場合もあります。

ニュージーランド現地の大学に進学する場合も、いわゆる大学入試というものは無く、全てはニュージーランドの高校で修めた単位数とその成績で決まります。
ニュージーランドの高校を卒業した後に現地の大学に進学する場合は、NCEAの規定の単位とUE(Universtiy Entrance)と呼ばれるNZの大学入学資格を取得する必要があります。
単位のカテゴリー指定などもありますので、UEを狙う生徒は単位履修時に先生によく相談することをお薦めします。

ニュージーランドの高校を卒業後、日本の大学に進学する場合は?

現地の高校を卒業した後は日本に帰り日本の大学に進学する人も多いです。多くの留学生は、帰国生入試かAO入試の制度を利用します。

帰国生入試は、ほとんどの大学で「海外の高校に2年以上在籍し、かつ最終学年を海外の高校で卒業した人」が基本的な最低条件になります。
しかし、帰国生入試ではどの大学でも英語力の基準や求められる成績の基準は高く、年々狭き門になっているのが現状です。

AO入試の場合でも、留学したことをアピールするにはそれなりの英語力の証明(IELTSやTOEFL、TOEICなど)を提示することが大事となり、高得点を提示できないと海外留学のアピールになりません。
そのため、留学生たちは日本の大学入試のためにIELTSやTOEFL、TOEICなどの英語試験の勉強を一生懸命しています。
また、それに加えて小論文や面接対策も必要になります。
日本の大学受験をする人は、ニュージーランドで留学をしながら、しっかりと受験勉強をする必要があることを頭に入れておかなければなりません。

いかがでしたでしょうか?

今日は、ニュージーランドの高校留学について、そのシステムやその後の進路のことなどについてまとめました。少しでもご検討中の皆様のご参考になれば幸いです。

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